2013年11月19日火曜日

現地レポート!「タートルアン祭」

こんばんはー!
ラオス特派員です!

いつの間にか師走も目前です。
年末に向けてせわしなくなる時期ですね。

忙しいのは、お寺のお坊さんも一緒です。

お坊さんも走り回らなければいけない季節だから、「師走」なんです…!

今の私の渾身のどや顔をみてください!



もちろん、上座部仏教が国教になっているラオスも例外ではありません。

11月の満月の日は、ビエンチャンでタートルアン祭りが開かれます。

タートルアンという黄金の仏塔で行われる、国内最大の仏教行事の一つです。

町の雰囲気は一週間くらい前からお祭りムードで、
みんなの仕事も進んだり進まなかったりするとか…しないとか…?

普段からプライベートタイム重視なラオス人からさらに勤労意欲を奪う、

金色に輝く塔の神秘に迫って参りました!

11月17日、満月の日の早朝。

日曜の朝にも関わらず、托鉢へ向かう人々で道は混みあっていたため、

公共交通機関への淡い期待を棄て、
1時間以上歩いてタートルアンへ。

敷地内は、托鉢のため列をなすお坊さんと人々でひしめき合っていました。

果てしない行列をかきわけ、どうにか黄金の塔の囲いの外側に到着。

そこらで購入した花とロウソクを手にした私は、人々の波に流されるままに、

一年のうちこの日だけ一般公開される、囲いの中に入りました。

そこでは、ロウソクに灯をともし、花を手向け、手を合わせる人々が、仏塔をぐるりと取り囲んでいました。

その光景はさながら、大事なものを壊さないように、てのひらでそっと包み込んでいるかのようでした。

私は、迷いました。

信徒ではない私が、この輪に参加してもいいのか。

未使用の、きれいな花とロウソクを持って立ちすくむ私の横に、
その時、一人の女性が立ちました。

一瞬、とても柔らかい笑顔をこちらへ向けた彼女は、靴を脱いで、その場に座り込みました。

それを見た私は、それまでの迷いを忘れ、彼女と同じように、

見よう見まねで、手を合わせ、目をつむりました。

何を考えていたかは覚えていません。


そのあと、帰路もすべて徒歩だった私は、家に帰ってすぐに寝てしまいました。

起きたあとも疲れを感じ、その日はもう何もできませんでした。

ただ、夜になって、満月を眺めることくらいはできました。

千切れ雲の合間から見たその日の月は、

とてもとても、明るかったです。

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