こんばんはー!
ラオス特派員です!
いつの間にか師走も目前です。
年末に向けてせわしなくなる時期ですね。
忙しいのは、お寺のお坊さんも一緒です。
お坊さんも走り回らなければいけない季節だから、「師走」なんです…!
今の私の渾身のどや顔をみてください!
もちろん、上座部仏教が国教になっているラオスも例外ではありません。
11月の満月の日は、ビエンチャンでタートルアン祭りが開かれます。
タートルアンという黄金の仏塔で行われる、国内最大の仏教行事の一つです。
町の雰囲気は一週間くらい前からお祭りムードで、
みんなの仕事も進んだり進まなかったりするとか…しないとか…?
普段からプライベートタイム重視なラオス人からさらに勤労意欲を奪う、
金色に輝く塔の神秘に迫って参りました!
11月17日、満月の日の早朝。
日曜の朝にも関わらず、托鉢へ向かう人々で道は混みあっていたため、
公共交通機関への淡い期待を棄て、
1時間以上歩いてタートルアンへ。
敷地内は、托鉢のため列をなすお坊さんと人々でひしめき合っていました。
果てしない行列をかきわけ、どうにか黄金の塔の囲いの外側に到着。
そこらで購入した花とロウソクを手にした私は、人々の波に流されるままに、
一年のうちこの日だけ一般公開される、囲いの中に入りました。
そこでは、ロウソクに灯をともし、花を手向け、手を合わせる人々が、仏塔をぐるりと取り囲んでいました。
その光景はさながら、大事なものを壊さないように、てのひらでそっと包み込んでいるかのようでした。
私は、迷いました。
信徒ではない私が、この輪に参加してもいいのか。
未使用の、きれいな花とロウソクを持って立ちすくむ私の横に、
その時、一人の女性が立ちました。
一瞬、とても柔らかい笑顔をこちらへ向けた彼女は、靴を脱いで、その場に座り込みました。
それを見た私は、それまでの迷いを忘れ、彼女と同じように、
見よう見まねで、手を合わせ、目をつむりました。
何を考えていたかは覚えていません。
そのあと、帰路もすべて徒歩だった私は、家に帰ってすぐに寝てしまいました。
起きたあとも疲れを感じ、その日はもう何もできませんでした。
ただ、夜になって、満月を眺めることくらいはできました。
千切れ雲の合間から見たその日の月は、
とてもとても、明るかったです。