2013年7月29日月曜日

宗教

 ラオス人のほとんどは『上座仏教』を信仰しています。ラオスには多くの寺院があり、ラオスを訪れた際にはオレンジ色の僧衣に身を包んだお坊さんが街中を歩くのをよく目にするでしょう。ラオスの上座仏教は寺院を基点として、人々の日常生活に深く溶け込んでいるのです。


✿具体的に上座仏教は人々の生活とどう関わっているの?
①托鉢
ラオス人の1日は「托鉢」から始まります。托鉢とはお坊さん側の表現で、人々が行うのは「喜捨」です。毎朝お寺から鉢を抱えたお坊さんと20歳以下の見習い層の行列がやってきます。すると、道端で腰を低く待っていた女性たちを中心とした在家者たちが、炊いたばかりのご飯などをその鉢の中に入れていきます。これが「喜捨する」ということです。お坊さんたちはお寺に戻り、人々が喜捨した朝ご飯を食べるのです。これはお昼にもあり、今度は村の女性たちがお寺へ向かい昼ご飯を喜捨します。この役割は各世帯の持ち回りとなっています。

②出家
「出家」とは悟りを開く道のりへの出発点で、上座仏教徒の男性が剃髪(頭の髪や顔のひげを剃ること)し、黄衣をまとい俗世界を離れ寺院にとどまります。ラオスの上座仏教徒にとって出家とは最大の徳を積むことであり、身内の男性に対し一生に一度は出家するべきであると勧めます。
出家期間は人によって様々で、早い人では数日で俗世界へ戻って来ます。


《参考:ラオスを知るための60章(明石書店)》

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